父の実家を後にして母が逃げ去ったショッピングモールへと向かった。
車中では3人とも言いたいことがあったんだろうけど、それをどう言葉にすればいいのか分からず終始無言だった。
無言のまま気が付けばショッピングモールに到着し、入り口付近で待っていた母がすぐ車に乗り込んできた。
長女が私に代わって祖父母の家で何があったのか伝え、それを母は泣きながら聞いていた
泣くぐらいなら
どうして逃げたんだよ!
あいつらの顔を
見たくもなかったから
最初から会うつもりなかった。
ふざけんなよ!
最初から俺たちに
全部押し付けるつもり
だったのかよ?
卑怯すぎるだろ!!
私があいつらにどんな仕打ちを
受けてきたのか
あんた達にはわかんないよ!
あんたが離婚届を渡して
離婚してくれって言えば
それでよかったのに
土下座しろなんて頼んでもない!!
あんたが勝手にやっただけなのに
私にキレるなんていい度胸じゃない!!
怖かった。
母は自分が絶対的に正しいと思っていて、否定したり歯向ったりすれば激怒して手が付けられなくなる。
ひたすら言葉攻めにされて逃げ場をなくし、母の言うことを聞かざるを得なくなるうえに謝っても許してもらえず、話しかけても無視し続けるので自分の居場所がなくなる。
小さい頃から母に怒られて怖い思いをしてきたので私たち3人は怒らせないように母の言うことに逆らうことは絶対にしなかった。
だが今回のことは母が悪いと思ったので歯向かってみたものの、自分のことを棚に上げて怒り狂う母が怖すぎてそれ以上は何も言えずにただひたすら謝り続けたが、母の怒りは収まらず家に着くまで怒鳴られ続けた。
それから1か月以上が経っても母の怒りは収まらず、また自分の居場所をなくしてしまった。
俺は一体なんのために土下座したんだろう?
母のためだと思ったのになんで激怒されなきゃいけないんだろう?
自分の行いがすべて無意味で無駄だったことを実感して打ちひしがれるしかなく、ただひたすら後悔する日々が続いた。
次回は「離婚成立」を来週金曜日に更新します。
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