⑧父に対して思うこと。

家族

父との思い出はない。

 

たまに旅行に行ったりキャッチボールをした記憶はあるが、そのどれもが母に促されてやっていただけで父が自ら進んで私や妹たちと遊んだり、出掛けたりしたことはなかった。

一緒に暮らしていた当時、父は毎朝7時前には家を出て帰ってくるのは0時過ぎ。
休日は1日中寝てばかりで金曜日の夜から月曜日の朝まで寝ていて一度も部屋から出てこないこともあったので父と会うことはほとんどなく父親というより一緒に住んでいるおじさんとしか思っていなかった。

 

母子家庭と言っても過言ではなく、母は子育てを手伝わない父とよく喧嘩をしていたが、実際は母が一方的に不満をぶつけるだけで父は何も言い返さない。

いくら母が不満をぶつけても会話が成立しなければ何も解決もしないので常に冷戦状態で家の中の空気は重苦しいまま。

 

 

全部お父さんが悪い!

あの人が何もしないし

何も言わないから!!

 


父と会わないので喧嘩をしている原因を聞く相手は母しかおらず、当然ながら父のことを悪く言うので次第に私も父のことを悪者扱いしていた。

夫婦の溝は結局埋まることがなくついには離婚。
父に土下座して以来、会ってもいなければ連絡先も知らない。

 

でも最近になって父は極度の人見知りなうえに口下手であるから自分の妻や子供たちとの接し方が分からなかった

若しくは母と喧嘩をしていたのにいつの間にか私たちも父のことを嫌うようになったから歩み寄ることもなく、一緒にいても毛嫌いされるだけだからと休日も部屋に篭っていたのではないかと思うようになった。

 

父には居場所がなかった。
そして居場所を奪っていたのは私たち。

父は何も悪くなかった。
父を理解できなかった私たちが悪かったのだ。

 

謝りたいと思ってもそれができない。
いつか謝れる時が来るのかもわからない。

 

両親が離婚した今、私が父に代わって家族を守らなければならないと強く誓ったが・・・・

 

 

次回は「母の彼氏あらわる、家族4人での幸せな新生活のおわりと家族崩壊のはじまり」を来週金曜日に更新します。

 

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