⑬26歳になって想像もしていなかった初めての1人暮らしが始まった

家族

このままじゃ暮らしていけない・・・

体を売るしかない・・・・

もう死ぬしかない・・・・・

 

毎日同じ愚痴を言い続けて苦しむ母を助けたいという思いだけで誰にも相談できずにこのマンションを買った。

 

このとき私に相談できる人がいたら・・・・・
これまでに何度もそう思った。

 

わずか3年で母が男を作った挙句、妹たちを連れて出て行くなんて夢にも思っていなかったし、家族を守るために買ったこのマンションが私を苦しめる足枷になるなんて全く想像もしていなかった

 

 

課長のせいで私の人生は一変した。

 

 

予想外のかたちで初めての1人暮らしをするハメになったので不安だったが、家族と住んでいるときから家事全般をやっていたので特に困ることはなく、家族と一緒に住んでいたときと変わりのない掃除、洗濯、料理の繰り返し。

今まで4人で分担してやっていたことを1人で行わなければならないので大変な部分もあるが、今じゃすっかり慣れたもの。

 

しかし誰もいない薄暗い4LDKの部屋に1人で過ごす毎日は寂しすぎて気が狂いそうなる。
そして6軒隣の部屋がずっと気になってしまう

 

いま私が1人で食事をしているとき、6軒隣の部屋では楽しく食事をしているのだろうか?

課長と母と妹たちが毎日楽しく笑顔で過ごしているのだろうか?

私と暮らしているときより楽しく過ごしているのだろうか?

どうしてこんなことになったのだろうか?

そばに誰かいてほしい・・・

 

そんなことを薄暗い部屋で1人考えていると、虚しさと寂しさと後悔が襲いかかってくるので紛らわすために大量の酒を飲むようになった。

酒を飲んでいるときだけは気が紛れて何も考えずに済むからどんどん酒に溺れていったが、酔いが醒めるとまた寂しさに打ちのめされて段々と1人でいることに耐えられなくなっていった。

 

 

次回は「街コンで出会った彼女にたった2週間でフラれた話」を来週金曜日に更新します。

 

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