祖父母に対して思う事

家族

私の祖父母はともに80歳を超えた後期高齢者だが、2人とも大きな病気をしていないうえに足腰も丈夫で杖もついておらず、未だにアルバイトとして働いているので80代とは思えないほど元気ではあるが見た目は大きく変わった。

白髪とシワが年々増えていき、目に見えて体力も落ちているので会うたびに疲れた顔をしており、元気に振舞ってはいても疲れが取れていないのが分かる。

しかも祖父は補聴器を付けても会話がままならないほど耳が聞こえなくなってしまっているので会話が嚙み合わないことが日常茶飯事。
話しかけても無反応であり、目を見て喋っても愛想笑いを浮かべるだけでコミュニケーションをまともに取ることができない。

 

そんな祖父母の姿を見ると私が子供の頃に元気に遊んでくれた姿を思い出して寂しい気持ちになってしまう。

子供の頃は近所に住んでいたので毎日のように会いに行っていたし、いつも週末には山や川へ遊びに連れて行ってくれた。

夏休みになるとそのほとんどを祖父母の家で過ごしてしまうほど私は2人のことが大好きで、2人とも私のことを本当に可愛がってくれた。

20年以上前のことではあるが祖父母と過ごした記憶は今も鮮明に覚えている。

 

しかし、私が成長するにつれて祖父母に会いに行く頻度は着実に減っていき、横須賀に引っ越したことも相まって滅多に顔を出さなくなった。

電話でやり取りすることは時々あったが、顔を出すのは正月くらいになり、しばらく会わないうちに私は母と決裂し男を作って家を出て行った。

 

母が課長を連れて会いに行った際、祖父は補聴器を付けても聞こえないのに必死で話を理解しようとしていたという。
そして私と母が決裂したことを聞き取った際には泣いていたと聞いた。

祖父が泣いたところなんて私は今まで一度も見たことがない。
自分たちが可愛がっていた孫と自分の娘がいがみ合って決裂したことは祖父母からしてみれば青天の霹靂であまりに残酷な真実だったに違いなく、私と母が原因であるのに自分たちの責任だとすら感じていた。

あの日の帰り際に見た祖父母の辛そうな顔は今も忘れることができない。

 

すべてを打ち明けてからは母と課長は年に数回は祖父母の家を訪れているというが、結婚を考えていると伝えておきながら未だに籍を入れていないあの2人が何を目的として祖父母に会いに行っているのかはわからない。

そして私たち家族を壊しておきながら堂々と祖父母に会いに行く課長の神経が全く理解できない

 

そんな母と課長の姿を見て祖父母はどんな気持ちなんだろうか?

 

 

次回は「次女が事件を起こしてブチギレた長女。そして次女は母の元へ逃げ出した。」を来週金曜日に更新します。

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