㉗マンションを買ってからの6年間のことを振り返って気がついたことは

以前にもブログに書いたがマンションを買ってからの6年間を振り返ってみるとマンションを買ったことを大失敗だと思っているのに後悔はしていないという不思議な感情を抱いていることに気がついた。

私は基本的に目の前のことしか考えず先のことを考えない。
考えたとしても自分が選択した行動の結果、良い方向に行くことしか考えないので最悪の結果を想定しないが、マンションを買ったのはその中でも最悪の結果を辿った。

苦しむ母親を助けたいと思い、買うことが最善策であって家族4人が仲良く暮らし続けていくと信じて疑わずにマンションを買った。

まさか母が課長と付き合って家族を壊された挙句、6軒隣の部屋を購入して妹たちを連れて家を出ていくことや、妹たちが帰ってきて3人で暮らすなど全く想定できなかった。

ローンの支払いに毎月追われている私は欲しいものは買えず、食費もできるだけ安い食材を選んで自炊するしかないほど自由にお金を使えない。

そのうえ返済額の利息も多いので2400万円の住宅ローンは未だに2000万円を切らない。6年間毎月欠かさず支払っているのに一向に減っていかないローンの金額を見るたびに愕然とする。

ちなみに私には趣味がないので他にお金を使う道はこれと言ったものはない。

趣味がないなら

お金は貯まりまくりじゃん

友達にそう言われたが毎月20万円もローン等の支払いで使ってしまうから貯金なんてできないし、常に金欠。逆に無趣味で良かったとさえ思う。
友人や職場の後輩たちのように自分の趣味にお金を使ったり、値段を気にせずご飯を食べることが出来たらどんなに良いだろうといつも羨ましく思ってしまう。

さらに私を悩ませるのは職場の人事異動。

もし人事異動で遠方に行くことになればアパートを借りて二重生活を送るのが常であるが、何の役職にも就いていない営業マンである私には手当が支給されないのですべて自己負担。
ローンを支払いながらアパートの家賃を払うなど絶対に出来ないのでどんなに距離が離れていようがこのマンションから通うしかない。

半年に1回必ず訪れる人事異動の時期はいつもビクビクしてしまい、定年までこんな思いをするのもキツい。

マンションを買わなかったらこんな思いをしなくて済んだと考えてしまう度に凹む。

だけど大失敗だと思っているのにマンションを買ったこと自体には後悔をしていない。

1LDKで家賃10万円台の物件が多い中、このマンションは4LDKの広さ且つ駐車場付きで毎月10万円で住める。

しかも駅まで徒歩10分ほどで、近くにコンビニが2軒もあるという好条件が揃っている。このような物件はなかなか見つからないのでこんな素晴らしい物件に住めることは今でも奇跡的だと思えてならない。

ご近所トラブルや騒音トラブルもまったくないし、横須賀という土地柄もあってとても閑静な場所なので本当に住み心地が良い。

毎月の支払いが大変ではあるが好条件が揃った物件に住むことができて良かったと思う。

妹たちが私の部屋で住み始めてからストレスなく過ごせるようになったと言ってくれたことがある

課長の部屋で一緒に暮らしていた時は喧嘩とイチャつきを繰り返して母親の見たくもない姿を見続けて嫌な思いばかりをしていた妹たちは常に居心地が悪かったと口を揃えて言っていた。

いま、妹たちは常にYouTubeでジャニーズの配信を見ていたりライブDVDを見たりで自由気ままで本当にのびのび過ごしている。

このような形で親元から離れることになるなんて兄妹3人とも全く想定していなかったがお互い気を遣うこともなくのびのびと過ごせる場所になれているのならこのマンションを買って良かったかなと思う。

自由にお金を使えず節約ばかりで肩身が狭い生活を送り、人事異動の時期には毎回ビクビクするが、このマンションの住み心地はすごく良いし、妹たちと3人で住むには申し分ないので大失敗だと思いつつも後悔はしていない。

しかし相変わらずこの先の未来をまったく想定できていないし良い方向に行くとも限らない。実際これまで良い方向には行かなかったのでこの先も良い方向には行かないかもしれない。

わかっているのは妹たちがいずれはこの部屋を出ていくということだけなのでその時まではこの生活を守っていくこと。

今まで以上にまとまりがないことばかり書いているがマンションを買って住み始めてからの6年間を振り返ってみて感じた正直な気持ちです。

次回は「男を作って家を出て行った挙句「家族を壊したのはお前だ」と息子を責め立てる母」を来週金曜日に更新します。

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