【考察】ウルトラマンはなぜ自分の命を賭してまで人間を守るのか?

ウルトラマン

ウルトラマンは地球を侵略しようとする宇宙人や怪獣から私たち人間を守ってくれる。
当たり前のように言われているが、なぜウルトラマンは人間を守ってくれるのだろう?

 

それはウルトラマン自身が
小さな命も見捨てない慈悲深い精神を持っており、人間として過ごすうちに人間を愛するようになったからだ。

 

 

そもそもウルトラマンが地球に来たのは偶然であり、人間を守るつもりはなかった。

「ベムラー」と呼ばれる怪獣を宇宙の墓場へ運ぶ途中に逃げ出されたのを追って地球にやってきたのだが、主人公のハヤタ隊員を死なせてしまったことで運命が変わる。

 

申し訳ないことをしたハヤタ隊員

その代わり私の命を君にあげよう。

 

君の命を?

君はどうなる?

 

君と一心同体になるのだ

そして地球の平和のために働きたい

 

ウルトラマンは自分の命を分け与えて一心同体になることでハヤタの命を救うが、この会話の中でウルトラマンは唐突に地球の平和のために働きたいと宣言。

これは口実であり、本当の目的は地球の平和のためではなく小さな命(ハヤタ)を救うためだ。

最終話でのゾフィーとの会話が証明している。

 

さあ私と一緒に光の国へ帰ろう

ウルトラマン。

 

ゾフィー

私の体は私だけのものではない。

私が帰ったら1人の地球人が

死んでしまうのだ。

 

ウルトラマン

お前はもう充分

地球のために尽くしたのだ。

地球人が許してくれるだろう。

 

ハヤタは立派な人間だ

犠牲にはできない。

私は地球に残る。

 

地球の平和は人間の手で

掴み取ることに価値がある。

ウルトラマン

いつまでも地球に居てはいかん。

 

ゾフィー

それならば私の命をハヤタにあげて

地球を去りたい。

 

お前は死んでもいいのか?

 

構わない。

私はもう2万年も生きたのだ。

地球人の命は非常に短い。

それにハヤタはまだ若い

彼を犠牲にはできない。

 

ウルトラマン

そんなに地球人が好きになったのか。

よし、私は命を2つ持ってきた。

その1つをハヤタにやろう。

 

ありがとうゾフィー

 

命を2つ持ってきておきながら、ハヤタを救おうとしないゾフィー。

しかしゾフィーからすれば地球人は自分よりもはるかに体の小さい生命体であり、言ってしまえば人間とアリのようなもの。
アリが死んでいても人間は誰も気に留めないと一緒でハヤタが死んでしまってもゾフィーが気に留まらないのはむしろ自然なことと思える。

 

しかしウルトラマンは違った。

自分が光の国へ帰ることはハヤタの死を意味するので自らの命を投げ出してでもハヤタを救おうとした。
どんな小さな命も見捨てないウルトラマンはハヤタを死なせてしまった際にも責任を感じてベムラーを倒した後も地球に留まってハヤタを守ることに決めたのだろう。

 

そしてハヤタと一心同体となり1人の人間として過ごしていったウルトラマンは第33話にてメフィラス星人の問い詰めにこう答える。

 

貴様は宇宙人なのか?人間なのか?

 

両方さ!

貴様のような宇宙の掟を破る奴と

戦うために生まれてきたのだ。

 


ハヤタを救うためにその命を紡ぎ、宇宙人でありながら1人の人間として過ごしたウルトラマンはついには自分を宇宙人であり人間であると宣言するほどに人間を愛するようになり、ハヤタだけではなくすべての人間を守るために自分の命を賭して尽き果てるまで戦い続けた。

 

 

まだウルトラマンを観たことがない方はたった1人で地球に留まり、戦い続けた理由も少しだけ考えながら観ていただければと思う。

 

シンウルトラマンでも長澤まさみ氏演じる浅見弘子にメフィラス星人と同じような問いかけをされているがウルトラマンは何と答えるのだろうか?

 

その答えはまもなくわかる。

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