以前の記事でウルトラマンのデザインを担当した成田亨 氏がカラータイマー、目の覗き穴、背鰭を嫌っており、誰もが思い浮かべるウルトラマンの姿は生みの親の望んだ姿ではなかったことを記載した。
しかし誰もがウルトラマンを思い浮かべたら確実にこの姿を思い浮かべるほど万人に受け入れられており、後続のウルトラ戦士たちにも取り入れらているほどウルトラマンにとってなくてはならないデザインとなっている。
だが本当に凄いと思うのはカラータイマー、目の覗き穴、背鰭が組み込まれることを想定せずにデザインされたにも関わらず全く違和感がないこと
自分が気に入らないデザインが追加されたにも関わらずまるで初めからデザインされていたかのように同居させるのは簡単にできることではない。
つまり成田 氏が嫌っていたカラータイマー、目の覗き穴、背鰭は皮肉ではあるが成田 氏が一流のデザイナーであることの証拠でもある。
たしかに成田 氏が描いたウルトラマン(真実と正義と美の化身)には一切の無駄を取り除いた美しさを感じる。
庵野秀明 氏が原点に立ち返り、シン・ウルトラマンのデザインとして採用したことにも頷ける。
しかし私はカラータイマー、目の覗き穴、背鰭を備えた初代ウルトラマンが好きだ。
不必要であるとは全く思わないし、むしろ必要な特徴だと強く思う。
たとえ生みの親の望んだ姿ではないとしても私だけでなく万人がこの姿を受け入れ、愛されている
1966年の放送当時から50年以上が経過した現在でも新たなウルトラマンが生み出され、デザインが受け継がれていることがそれを証明している。
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